インナーチャイルドの統合とはイメージとタッピングによって解離した人格を統合する方法で、内面的な気づきを促し、苦痛を伴う過去の感情から解放する精神療法です。
うつ状態や不安障害などの大きな要因のひとつに、内なる解離(内在性解離)があるのではないか、と言われています。実のところ、障害というほどのレベルでなく、普通に日常生活を送っている方でもこのUSPTが効果的な場合が多く見られます。普段から場面によってキャラクターを使い分けたり、仕事モードと遊びモード、オンとオフで自分を使い分けるのが上手な方に解離は見られます。
このような方は内在性解離がある可能性があります。
・.感情をため込みやすい。
・.頭の中がぼんやりする、あるいはごちゃごちゃして決められない。
・あのときこうすれば良かったなどと、過去の自分と自問自答(あるいは脳内会議)する。
・その場と関係のない感情(悲しみ、怒りなど)が湧いてくることが多い。
・過去のトラウマがどうしても忘れられない
・いつも不安を抱えている
・やる気が出ない
・感情が不安定
・自分がわからない
・よく眠れない
解離って何? なぜ起こるの?
解離を起こす人はおおむね3歳までに最初の解離を起こしていると考えられています。3歳までに解離を起こさなかった人は、生涯解離を起こしにくいということです。
内在性解離は特別な病気ではなく、幼少期に強いストレスがかかった場合に傷つきやすい心を別の自分という人格をつくって無意識のうちに守る防御反応が働いた結果、潜在意識下で人格が解離しているのです。
辛い感情はふつう時間とともに薄れていくものですが、辛い体験をしたあなたの心の中の別人格から辛さが消えることはありません。
それまでは同様にしていても平気だったものが、ある日突然コップの水がいっぱいになってあふれ出すように障害を起こすようです。アレルギーなどと似ていますね。使い分けていたはずの自分が心の中で大きく強くなって、どの自分が本当の自分なのかよくわからなくなったと感じるようになったら、コップの水があふれ出してきたのかもしれません。
解離した人格(心の一部分)は、インナーチャイルドと呼ばれることもあります。研究者やベースとなる理論によってインナーチャイルド、アダルトチルドレンと呼ばれることはありますが、いずれも傷ついて過去に取り残された心の一部分と言えるでしょう。
インナーチャイルドを統合していきいきとした本来の自分を取り戻す
インナーチャイルドの統合を行っっていくと、視界が明るくなった、視野が広くなった、体がすっきりしたなどと感じられる方が多いようです。また、食べ物が美味しく感じたり感覚が現実感をともなって感じられるようです。
クヨクヨしなくなった。心身が軽くなった。
いろいろなことが決めやすくなった。
自分の気持ちに気づき、伝えやすくなった。
中心軸ができた。
頭の中がシンプルになった。
うつ状態や不安症状が改善した。
自分に自信がついた。
など、統合によってさまざまな変化を感じていただいています。